「よっ!久しぶり!」

懐かしいあの子の声が聞こえた

「久しぶり瑠璃」

随分と雰囲気が変わっていた

昔はもっとぽっちゃり系だったような…

あの頃となんも変わらない笑顔で喋りかけてくる瑠璃をみて心の奥底に秘めていた感情が混み上がってきた

ダメだ

もう忘れたはずだろ…?

諦めるってきめたじゃないか

心の中で葛藤していた

そんなことも知らない瑠璃はヘラヘラと笑っている

振られた相手にもかかわらず普通に接せるのは彼女だからであろう

お互い久しぶりだったからすごく話が弾む

きっと彼氏いるんだろうな…こいつ

あの時告白を受け入れていたら

今頃俺達はどうなっていたんだろうな…

少なくとも今のこの状況みたいにはならなかっただろう

「そろそろいくね!」

あっという間に再会の時間は過ぎ去っていこうとしていた

これが罰なんだ

瑠衣を悲しい思いにさせた俺の罰

ふと信号を渡る瑠衣をみた

バイバイと手を振る

もしこれで別れたら…

もう会えないかもしれない

LINEもなにもしらない

そんなこと…

たえられるわけがない

気づけば瑠璃をよびとめていた