「まだ付き合って半年で指輪って、重いだろ…」

「安心しろ、お前は既に充分重いし、そんな事今回の件で梅も分かりきってる」

「……」

「だけど俺は、梅はそんな事でお前を面倒に思ったり捨てたりなんてしないと思うよ。あいつがお前の事大事にしてるの、よくわかるし」

「…え?」

「家でよく話してるよ、お前の事。今までの彼氏じゃあんまりなかった」

「…そうなんだ…」

「これからの事も考えてんなら、我慢しないで話し合えよ。それができなかったから昔はダメになったんだろ。同じこと繰り返すな。で、たぶんお前が梅に言った言葉はまじ最悪だから、誠心誠意謝れ。これから先もずっと一緒にいたいと思ってんなら、そう伝えろ。付き合って半年っつったって、お前、梅の事好きになって何年だよ。充分だろ」


聖からの言葉には重みがあった。


そうだ。

俺はこの先梅ちゃんとずっと一緒にいたい。

それが全てだ。