「ただいまー」

「おかえり、心菜。もうすぐ夕飯出来るからねー」

「はーい」

夕飯を済ませて、部屋に行った私はそのままベッドにもぐった。

ふぅ。疲れた…

今日もいい子で可愛い私だったぁ〜!

みんな簡単に騙されるんだもん笑っちゃうよ。

全部演技なのに、全部嘘なのにね。

私はみんなの理想。

理想の私を作り上げていくのが面白くて仕方ない。

そして、それに騙される人を見るのが楽しい。

私、紫暮 心菜は本当はクズ人間。

自分をよく見せようと必死。

まぁ、そんな自分も嫌いじゃないけど。