嘘つきな私と君

「よ、よかった…」




は…?よかった?

そう言った啓斗くんにキレそうになった私。

でも先にキレたのは







「よかっただ?ふざけんな。お前、コイツ置いて逃げようとしてただろ?」





碧…




「いや…俺は……」

碧に睨まれしどろもどろになってる啓斗くん。

「彼氏ならちゃんとコイツのこと守ってやれよ!」

碧の怒鳴り声にビクついて言葉が出ないようだった。

「あ、碧。もういーよ。私大丈夫だから」






私でさえ恐怖を感じた。








碧がこんな感情的になって怒るのは珍しいから。





「行くぞ」



そのまま碧は私の手を引っ張って歩き出した。