嘘つきな私と君

駅まで来た私たちは一通り店を見て回った。

チャララララ♪

【恵里】今から出るね。どこ?

駅にいるよ。っと

「恵里が今から家出るって」

「そっか。昼何食べる?」

もうそんな時間か…

「なんでもいーよ。涼太も一緒に食べるよね?」

たぶんもう仕事も終わる頃だと思う。

「おう。あ、ちょっと俺トイレ」

「うん。ここにいるよ」

「了解」

いつもと違う街。

いつもと違う人。

いつもと違う格好。

いつもと違う私。

ほんとは髪も染めて、ピアスも開けたいんだけどね。

優等生の私はそんな事しないから────

せめて、こっちにいる間は自分の着たい服を着る。