俺の席は紫暮さんの隣だった。

今は昼休み。教室の外は俺を見に来たらしい人でいっぱいだ。

「紫暮さん、学校を案内してくれない?」

「うんっ、いーよ!」

やば。笑うともっとかわいい。

それから、話をしながら校内を案内してもらった。

「ねぇ、見て。心菜ちゃんと転校生の仁くんだ」

「うわ、美男美女でちょーお似合い」

「いーなぁ。心菜ちゃん」

やっぱ、みんなから慕われてるんだ。

そりゃそーか。こんないい子なんだもんな。

「学校はこんな感じかな、どお?なんか、分かんないとこあった?」

「ううん。分かりやすかった。ありがとう」

「じゃあ、昼休みも終わるし教室戻ろっか?」

やっぱ気になるな。