優衣「ん・・・。」

目を覚ますと、私は真っ白な空間に居た。

優衣「こ・・・こ・・・どこ・・・?」

私、死んだはずじゃ・・・。

それとも・・・生きてる・・・?

じゃあ、ここ病院・・・?

優衣「は・・・はは・・・。私、生きてるんだ・・・。なんで・・・。あそこまでしたのに・・・。」

死ねなかったことが、悔しくて・・涙が出る。

「いえ。あなたはすでに亡くなっています。」
コツッコツッコツッ

ヒールの甲高い音が響き渡る。

優衣「えっ・・・。だ、だれ・・・?」

辺りを見回しても誰もいない。

や、やだな・・・。幽霊とか・・・?

私、怖いの苦手なんだけど・・・。

「別に怖がることはありません。どうぞご安心ください。」

恐る恐る顔を上げる。

そこには、黒いロリータ?っぽい服に身を包んだ女の子が居た。

彼女がこっちに向かって歩き出した。

黒髪がサラサラと揺れている。

綺麗・・・。まるで、お人形さんみたい・・・。

「早坂優衣さん。」

優衣「は、はい!」

「ふむ・・・。××××年××月××日○○時○○分生誕。××××年××月××日○○時○○分死亡。でお間違いないでしょうか?」

優衣「えっ・・・あっ!は、はい!」

な、なんで知ってるの?私の個人情報・・・!

優衣「ぁっ・・・ていうか・・・私、ちゃんと死ねたんだ・・・。」

「????はい。あなたはすでにお亡くなりになっていますが・・・?」

優衣「そうですか・・・。よかったです。ちゃんと死ねてて。」

「良かった・・・?そう言った人は初めてです。」

彼女はびっくりした顔をした。

あっ!ていうか・・・

優衣「あのぉ・・・あなたは・・・?どちら様で・・・?」

「あっ。申し遅れました。私は死神でーNiinaーと申します。」

優衣「し、死神?」

こんな可愛い子が・・・死神?

死神ってもっと・・・こう・・・骸骨って感じだと思ってた。

びっくり。世も末だわ。

Niina「はい。優衣さん、あなたには今日から死神として、お仕事をしていただきます。」

優衣「えっ・・・。」

死神?・・・誰が・・・?私が・・・?

優衣「ええええええええええええ!?!?」