俺は橋本 大輔。
ここの養護教諭になって2年目。
ここの学校はサボりが多くて、保健室には毎日サボりに来るやつらでいっぱいだた。
今日もまた、サボりが来たのかと思えばしんどそうな顔をしてフラフラしながら見たことのない少女がやってきた。

そいつは自分に自信がないのか俺と距離を取りたがっているように思えた。
普通の生徒なら送ってやるといえばありがとうで終わるはずの会話なのに家が近いから送らなくていいだなんて。

俺は心理カウンセラーの資格も持っているから、こいつには何かがあるんじゃないだろうかと直感的に感じた。

人との距離の取り方、特に男性に対する恐怖が垣間見えて俺はこの生徒のことを気にするようになった。