私、新垣真子は先月入学したばかりの成り立て女子高生。
私はスタイルもよくないし顔もよくないから恋をすることはあっても彼氏ができたことは一度もない悲しい女の子。

でもそんな私に転機が訪れた。

それが起きたのはたまたま風邪を引いてしまいしんどくなって熱を測りに行った保健室で起きた。

コンコンコン

「失礼します。」

「あ？またサボりか？」

「いや、ちょっと熱を測りたくて…」

「確かに顔が赤いな、ここ座れ。
体温計持ってくるからゆっくりしとけ。」
ここにきてから急に緊張が解けたみたいでしんどさが増してきて、頭痛が酷くなってきたとき、先生が戻ってきてくれた。

「おい。しんどそうだな、大丈夫か？
とりあえず熱測って。高いようなら送っていくから。」
２０秒後ぐらいになった体温計には３７．８度となっていた。

「高めだな。どうする？
このままベッドで休んでもいいし家に帰ってもいいぞ。
もし帰るんだったら送ってくぞ」

「…帰ります。
でも自分で帰れます、家から近いですし。」

「途中で倒れられたら困るし俺も心配だから」
私は先生にとっては何気ない一言だとわかっていたけど胸の高鳴りが抑えきれなかった。

「とりあえず送っていくから、準備してこい。
裏出口で待ってるから。
ゆっくり準備してこいよ」