「今日は誘っていただいてありがとうございます。
……せっかくのオフなのに、大丈夫でしたか?」
「問題ない。
俺が君と行ってみたかったから」
運転中のため目線は真っ直ぐ正面に向けたまま話す勇人を陽菜はドキドキしながら見つめていた。
父親と堀原以外の男性が運転する車に乗るのは初めてで、真っ直ぐ前を見つめたりチラッと勇人を見つめたりと陽菜の視線は忙しく動いている。
「今日の服……」
「っ!は、はいっ!
どこか変ですか?」
「いや、似合ってる。
可愛い」
さらっと自然に出た誉め言葉に陽菜はボンッと顔を赤くした。
朝陽がいたら、陽菜姉、茹で蛸にでもなったんじゃない?とケラケラ笑いながらからかってきていただろう。
熱くなった頬を両手で押さえて恥ずかしさのあまり下を向きながら、陽菜は小さい声でぼそぼそと言葉を紡いだ。
「あ、りがとう……ございます……。
その、越名さんも、格好良いです……」
照れながらも懸命に伝える陽菜に勇人は頬を緩ませる。
ありがとう。と言われて陽菜は少しだけ顔を上げると、赤らんだ頬のまま微笑んだ。
植物園に着くまでの間、言葉数が少ないながらもお喋りしていたが、たまに会話が途切れるそのタイミングで、勇人は今朝来た拓也と朝陽からのメッセージの内容を何度も思い返していた。
……せっかくのオフなのに、大丈夫でしたか?」
「問題ない。
俺が君と行ってみたかったから」
運転中のため目線は真っ直ぐ正面に向けたまま話す勇人を陽菜はドキドキしながら見つめていた。
父親と堀原以外の男性が運転する車に乗るのは初めてで、真っ直ぐ前を見つめたりチラッと勇人を見つめたりと陽菜の視線は忙しく動いている。
「今日の服……」
「っ!は、はいっ!
どこか変ですか?」
「いや、似合ってる。
可愛い」
さらっと自然に出た誉め言葉に陽菜はボンッと顔を赤くした。
朝陽がいたら、陽菜姉、茹で蛸にでもなったんじゃない?とケラケラ笑いながらからかってきていただろう。
熱くなった頬を両手で押さえて恥ずかしさのあまり下を向きながら、陽菜は小さい声でぼそぼそと言葉を紡いだ。
「あ、りがとう……ございます……。
その、越名さんも、格好良いです……」
照れながらも懸命に伝える陽菜に勇人は頬を緩ませる。
ありがとう。と言われて陽菜は少しだけ顔を上げると、赤らんだ頬のまま微笑んだ。
植物園に着くまでの間、言葉数が少ないながらもお喋りしていたが、たまに会話が途切れるそのタイミングで、勇人は今朝来た拓也と朝陽からのメッセージの内容を何度も思い返していた。



