それから二日後のライブ最終日、勇人がスタッフに呼び出され拓也しかいない控室にノックの音が響いた。
「はいはーい。
いらっしゃい、陽菜ちゃん、朝陽君」
「お邪魔します。
あの、急なお電話と無理なお願い、すみませんでした」
控室に入るなり頭を下げた陽菜に拓也は、全然大丈夫だから顔上げて!そして座って!と焦ったように言ってきたので陽菜はゆっくり頭を上げる。
「でも、ビックリしたよー。
まさか勇人より先に俺が知らされるなんて……」
「順番が違いますよねー」
「しかも、陽菜ちゃんがあんな大胆な計画を企てるなんてね」
「陽菜姉、意外と負けず嫌いなんですよね。
公開プロポーズに対抗してってとこみたいですよ?」
拓也と朝陽の会話に、やっぱり無謀かもしれない……。と陽菜はここまできて不安に思うが、公開プロポーズのように勇人にサプライズをしたくて思いついたのが一昨日朝陽と拓也に電話で話した計画だった。
「でも、すごくおもしろい計画だと思うよ?
前もってスタッフと観客のみんなにも説明して準備してもらってる。
みんな結構乗り気みたいでさ、あとは陽菜ちゃんが勇気出すだけだよ」
「……はい!」
人生で一番緊張しそうだと、陽菜は肩に力を入れて返事をする。
勇人の喜ぶ顔を見るために、今日は精一杯頑張ろうと決心した。
「はいはーい。
いらっしゃい、陽菜ちゃん、朝陽君」
「お邪魔します。
あの、急なお電話と無理なお願い、すみませんでした」
控室に入るなり頭を下げた陽菜に拓也は、全然大丈夫だから顔上げて!そして座って!と焦ったように言ってきたので陽菜はゆっくり頭を上げる。
「でも、ビックリしたよー。
まさか勇人より先に俺が知らされるなんて……」
「順番が違いますよねー」
「しかも、陽菜ちゃんがあんな大胆な計画を企てるなんてね」
「陽菜姉、意外と負けず嫌いなんですよね。
公開プロポーズに対抗してってとこみたいですよ?」
拓也と朝陽の会話に、やっぱり無謀かもしれない……。と陽菜はここまできて不安に思うが、公開プロポーズのように勇人にサプライズをしたくて思いついたのが一昨日朝陽と拓也に電話で話した計画だった。
「でも、すごくおもしろい計画だと思うよ?
前もってスタッフと観客のみんなにも説明して準備してもらってる。
みんな結構乗り気みたいでさ、あとは陽菜ちゃんが勇気出すだけだよ」
「……はい!」
人生で一番緊張しそうだと、陽菜は肩に力を入れて返事をする。
勇人の喜ぶ顔を見るために、今日は精一杯頑張ろうと決心した。



