控室で陽菜は新しく自分で作った手帳に新しいスケジュールを書き込んでいた。
陽菜の読みが正しければ、あの人は必ず近いうちにこれを盗りに来るはずだ。
その現場を押さえられれば、さらに言い逃れは出来ないはず……あとは蛯名が同じデザインの手帳を早く見つけてくれれば……。
「秋村さん、ヘアメイクしますねー」
「はい、お願いします」
ノックとともに入ってきたのはいつものヘアメイクさん。
セットをしてもらいながら声を潜めて情報交換をする。
最近、大堂は大人しくしていたようだが陽菜が復帰してからはまた用がないはずのスタジオに出入りするようになったらしい。
「恐らく、以前無くした手帳に書かれた予定を見て動いてるんだと思います」
「あれからスケジュール変わったんでしょう?
大堂さんと接触することあるんですか?」
「いくつか前のスケジュールと同じ日時と場所で仕事が入っている箇所があります。
それを蛯名さんにもお伝えしてるので、絶対に動かれるかと……」
そしてその日が、本格的に動き始める最後の準備の日です。
と鏡を見つめ呟く陽菜の強くなった表情に、ヘアメイクさんは初めの頃と違う陽菜の様子に目を丸くしていた。
陽菜の読みが正しければ、あの人は必ず近いうちにこれを盗りに来るはずだ。
その現場を押さえられれば、さらに言い逃れは出来ないはず……あとは蛯名が同じデザインの手帳を早く見つけてくれれば……。
「秋村さん、ヘアメイクしますねー」
「はい、お願いします」
ノックとともに入ってきたのはいつものヘアメイクさん。
セットをしてもらいながら声を潜めて情報交換をする。
最近、大堂は大人しくしていたようだが陽菜が復帰してからはまた用がないはずのスタジオに出入りするようになったらしい。
「恐らく、以前無くした手帳に書かれた予定を見て動いてるんだと思います」
「あれからスケジュール変わったんでしょう?
大堂さんと接触することあるんですか?」
「いくつか前のスケジュールと同じ日時と場所で仕事が入っている箇所があります。
それを蛯名さんにもお伝えしてるので、絶対に動かれるかと……」
そしてその日が、本格的に動き始める最後の準備の日です。
と鏡を見つめ呟く陽菜の強くなった表情に、ヘアメイクさんは初めの頃と違う陽菜の様子に目を丸くしていた。



