ガヤガヤと騒ぐ周りの声に悲鳴のような声も聞こえる。画面の中では大堂が固まる陽菜を後ろから抱きしめていた。
“嘘っ!?信じられないっ!!”
ビクッと陽菜の体が跳ねるのを勇人が一早く気付き、ぎゅっと手を握ってきた。
少しだけ安心して再び動画に集中すると……。
“俺の言うことを聞かないからだよ。
これでもう、君は終わりだ”
その場にいた全員が息を呑んだ。
大堂の声ではっきりと聞こえたその言葉は、報道されているような熱愛中のカップルとはほど遠い。
それどころか、脅迫され故意に騒ぎを起こした証拠に他ならなかった。
「……これが俺が手に入れた証拠。
映像と声がしっかり撮られてるんだ、スクープを信じてた一般人の意見なんて簡単に覆るし、大堂も言い逃れできない」
「す……すごいじゃん朝陽君!
よく見つけたね!!」
「執念ですよ、執念」
ハイタッチして喜ぶ拓也と朝陽、周りのみんなも決定的な証拠だと喜んでいたが、一人思い詰めた表情の陽菜に気付いた勇人は顔を覗きこんできた。
「何か気になることでも?」
「えっと、あの……」
勇人の声に喜んでいた全員が陽菜に注目してきたので思わず言葉に詰まるが、何でも話して。君の意見が聞きたい。と勇人が言ったのを切っ掛けに、陽菜は思いきって顔を上げ口を開いた。
“嘘っ!?信じられないっ!!”
ビクッと陽菜の体が跳ねるのを勇人が一早く気付き、ぎゅっと手を握ってきた。
少しだけ安心して再び動画に集中すると……。
“俺の言うことを聞かないからだよ。
これでもう、君は終わりだ”
その場にいた全員が息を呑んだ。
大堂の声ではっきりと聞こえたその言葉は、報道されているような熱愛中のカップルとはほど遠い。
それどころか、脅迫され故意に騒ぎを起こした証拠に他ならなかった。
「……これが俺が手に入れた証拠。
映像と声がしっかり撮られてるんだ、スクープを信じてた一般人の意見なんて簡単に覆るし、大堂も言い逃れできない」
「す……すごいじゃん朝陽君!
よく見つけたね!!」
「執念ですよ、執念」
ハイタッチして喜ぶ拓也と朝陽、周りのみんなも決定的な証拠だと喜んでいたが、一人思い詰めた表情の陽菜に気付いた勇人は顔を覗きこんできた。
「何か気になることでも?」
「えっと、あの……」
勇人の声に喜んでいた全員が陽菜に注目してきたので思わず言葉に詰まるが、何でも話して。君の意見が聞きたい。と勇人が言ったのを切っ掛けに、陽菜は思いきって顔を上げ口を開いた。



