クールなアイドルの熱烈アプローチ

「俺は裏でサポートしてくれてるスタッフの人達の話を聞いてきたよ。
陽菜ちゃんと大堂の様子もしっかり見てたから、熱愛スクープがデマだって証言してくれるはずだ。
それから、さっき堀原さんが言っていたように陽菜ちゃんの前に被害にあった子達の様子の話も聞いた。
この件も必要ならみんな証言してくれるって」

その話にヘアメイクさんも同意した。

「私も、仕事仲間の人達と情報を集めてたんです」

「私は被害にあったモデル仲間の人達に話を聞きました。
みんな、この世界に憧れて入ったのに大堂さんが関わってきたせいで……」

手を握りしめる英理は本当に悔しそうで、どうしても大堂に仕返ししてやりたいと言っていた。
その為なら夢を壊されたモデル仲間も頑張って協力するとも。

「当事者と目撃者、それに事務所が味方してくれるなら心強いね。
ただ、もう一方面……例えば一般人を味方につけれれば向かうところ敵なしって感じしない？」

「朝陽君、それは難しいと思うが……。
一般人はネットやマスコミの記事を信じやすい。
今のこの状況はどう見ても味方になる雰囲気では……」

「甘いなぁ、堀原さん。
一般人は一般人のコミュニティがあるんですよ？」

不適な笑みを見せテーブルにパソコンを置くいた朝陽は、みんなに見えるように画面を開いて見せた。
そこには朝陽とある人物とのメッセージのやり取りが表示されていた。