最低な君は、今日も「大嫌い」を口にする



寒空の下、肉まんを片手にはしゃぐ千藤君を見ながらコーンスープを飲む。
白くなる息がふわりと夕暮れの空に舞った。

「千藤君て真湖みたい」

「ん?」

思わず口にしてしまっていたらしい。
慌てて口を押さえるも時すでに遅し、「真湖ってだれー?」なんて騒ぎ出した千藤君から目をそらした。

「……いもうと、小学生なの」

「妹ぉ?!俺男なんだけど…!しかも小学生って…!」

頭を抱えた千藤君が可笑しくて、ふっと笑ってしまった。
そんな私をみて、千藤君がニヤリと笑う。


「…笑ったね?」

「え?」

「今田宮さん初めて笑ったっしょ、俺の前で!もー、俺といて楽しくないのかと思ってたわー!」

よかった、そう言って笑う千藤君に何となく恥ずかしくなって目をそらした。