愛を教えてくれたあなたに

それから少し夜景を眺め、龍ちゃんに家まで送って貰った。



バタンっ



「ありがと、龍ちゃん」


「うん、ほら、寒いから早く入んな?」



「……うん」



やだな…


まだ帰りたくない…



「会いたくなったらすぐ会えるんだし、そんな顔しないでよ。……な?」



「うん…そうだよね。じゃ、じゃあ、帰ったら電話して!」


「うん、わかった」



「……彩華、好きだよ」



龍ちゃん……



「あたしも、大好き…」



「おやすみ」


「おやすみ」



その夜、あたしは龍ちゃんと電話しながら眠りについた。