「どこ行くの…?」


「んー?いいとこ」



いいとこ?


もしかして、またあの遊具のとこ?


それとも蒼さんのとこ?


まだ19時なのに辺りはもう真っ暗で山道を登って行く車はあたし達だけだから、なんか、この世にあたしと龍ちゃんしかいないみたい。


ずっとこのままが続けばいいのに……



「着いたよ」


「ここ…どこ?なに?」


「こっち来てみて」


「………」



なに?


そっちに何があるの……?


あたし……告白しようとしてたのに…なにこれ?



もう…いいや。


今日で龍ちゃんと会うのも終わりかな…


そんなことを思いながら龍ちゃんの方へと近づく。



「う、わぁ…!きれー」


「だろ?俺も最初に見つけた時まじ綺麗しか出てこなかったもん」



目の前には街の夜景が広がってた。


山から見下ろす街の夜景はすごく綺麗。