愛を教えてくれたあなたに

「彩華…?」


「あ…なんか……やっぱ…無理…かも………」


「え?」


「………ごめんっ」



その光景を見ていられなくてあたしは大学を後ろに走り出した。



「あ……っ!ちょ、彩華………ッ!!」



「あれ?夏菜子ちゃん?」


「もう!気づくの遅いよ!バカ!」


「え?」


「龍空くん!彩華が走ってっちゃった!」


「彩華ちゃんが…?」


「ちょっと、ごめん……っ!」


「あ…っ、ちょっと瀬崎くん!」