龍ちゃんが立ち上がるのと一緒にあたしと夏菜子、椎名さんも立ち上がった。


バタンっ


「彩華ちゃん家でいいんだよね?」


龍ちゃんがあたしに確認してきた。


「うんっ、ありがとー」


蒼さんのお店からあたしの家まではやっぱり近かった。


「着いたよ」


「ありがとう、龍ちゃん」


「ありがとう」


「どういたしまして。おやすみ」


「おやすみ、彩華ちゃん、夏菜子ちゃん」


「「おやすみ」」


あーあ、もっと遠ければ龍ちゃんとまだ一緒にいれたのに…


車から降りたあたしは小さくため息をついた。