愛を教えてくれたあなたに

それから15分後、龍ちゃんと椎名さんがあたしの家に来た。


チャララララ♪


【龍空】着いたよ


「行ってきまーす」


ドアを開けると車が止まってた。


窓が開くと運転席には龍ちゃんがいた。


「乗りなよ」


あたしは助手席に夏菜子は後ろの席に椎名さんと座った。


「どこ行くの?」


「蒼さんとこだよ。今からクリパするからさ」


「男ばっかより、女の子がいた方がいーじゃん!ってなったわけ」



蒼さん様!


ほんといい人!


クリスマスイブに龍ちゃんと一緒にいられるなんてっ


「蒼さんって?」


あ、そっか。


夏菜子はまだ行ったことないんだった。


この間、龍ちゃんと言ってたことがもう現実になっちゃった。


「俺の兄貴。喫茶店やってんだ」


「そうなんだ」