愛を教えてくれたあなたに



「ねぇ。何してんの?1人?」



バイト帰りのバス停で声を掛けられた。


タバコの匂いをまとった20代くらいの若い男。



「暇ならどっかでお茶しない?」



あたしは無言で離れようとした。



こんな明らかに面倒くさそうな男、相手にするだけ無駄だ。



「お茶が嫌ならカラオケでもいーよ?」


お茶が無理ならカラオケってどういう思考回路をしてるんだろう。



こんな奴とカラオケなんて行ったら何されるか知れたもんじゃない。


あたしは黙ったまま、歩き出した。