それから数時間真面目に勉強したりお菓子を食べたりして初の勉強会が終わった。
「ほんとに送っていかなくていいの?」
龍ちゃんは心配そうに聞いてくる
「大丈夫だよ。夏菜子と一緒に帰るから。」
夏菜子の腕に絡んでそう言うと、龍ちゃんはそっか。と優しく微笑んだ。
「帰ったら連絡するね」
「わかった。じゃあ、気をつけてな」
龍ちゃんの手があたしの頭を優しく撫でる。
「またね」
「うん。またね」
帰り道夏菜子と今日の勉強会の話をしながら帰った。
それからあたしたちは勉強の日々が始まった。
今までサボっていた分みっちりしないと龍ちゃんの大学へは行けない。
毎日夏菜子と勉強して、たまに龍ちゃん家でみんなで集まって勉強会をしたりの日が続いた。


