愛を教えてくれたあなたに

それから2日後あたし達は龍ちゃんの家に集まった。



「いーろは!楽しみだね?」


「えっ?あ、うん!」


龍ちゃんの家


初めての男の人の家


なんか緊張する


そんなあたしとは違って夏菜子は躊躇なくインターホンを押した。


インターホンに出たのは龍希くんだった。


龍希くんは今開けるとだけ言ってインターホンを切った。


部屋の中から小さく足音が聞こえる。


ドアを開けたのは龍ちゃんでも龍希くんでもなく颯輝くんだった。


「いらっしゃい、上がって〜」


ちょっとだけ龍ちゃんじゃなくてホットした。


やっぱり家だからかな、緊張が治まらない。


「何してんの?彩華」


「あ、ごめん」


あたし達は靴を揃えて、颯輝くんに言われるがまま着いて行った。


あたし達は廊下を進んで突き当たりの部屋に入った。


「いらっしゃい、彩華、夏菜子ちゃん」


「お、お邪魔します」