「場所は?どこでする?やっぱここ?」


「そうだなぁ。あ!龍空ん家でいいじゃん!」


え……?!


「は?俺ん家!?」


「だって、ここじゃ他の客に迷惑じゃん」


「あたしも龍ちゃん家行ってみたいっ」


「彩華まで…」


やっぱダメかな…?


そりゃ、いきなり家は迷惑だよね……


「はーい、もう龍空くん家決定だね!」


「だな!」


「えっ……!?」


え?なんで!?


「………」


龍ちゃん?


「な?いーよな?龍空っ」


颯輝くんが龍ちゃんの肩にぽんっと手を置いた。


「……おう」


「えっ?ほんとにいーの?」


ほんとにいいのか心配になって聞くと


「だってぇ、彩華が行きたいって言ったんだもん♡彩華のお願いは断らないよねぇ?ね?龍空くん♡」


「な?龍空♡」


えっ!そ、そういうもんなの!?


「おまえら……いい性格してんな…」


「ご、ごめんね…龍ちゃん」


「いーよ。彩華来たいんだろ?俺ん家」


「う、うん」


龍ちゃんが優しく笑いかけるから夏菜子と颯輝くんは「彩華には甘いんだから!」なんてニヤニヤして言ってくる。