「なーにカッコつけてんだよ!」


そう言って颯輝くんは龍ちゃんを叩いた。


「な……っ!別に、カッコつけてなんか…」


「お前だって彩華ちゃんが同じ大学来てくれたらいいなとか思ってるくせに!」


え……っ!


それ、ほんとなの?


「えー!龍空くんそうなの?」


夏菜子も食い気味に聞いている。


龍希くんは呆れ顔……笑


「ホントだって!この前飲んでる時にコイツ言ってたもん笑」


「颯輝……っ!てめ…っ」


今度は龍ちゃんが颯輝を軽く殴る。


うわ…龍ちゃん、顔真っ赤、耳まで赤い…


「……一緒の大学に通えたらいいなって言っただけで……別に、俺は…」


「ほとんど意味一緒じゃん笑」


夏菜子の一言で余計に赤くなる


龍ちゃんもあたしと同じ大学に通いたいって思ってくれてるんだ


……頑張ろう。


絶対、龍ちゃんと同じ大学に行くんだ!


そうと決まったら早速今日から勉強始めなきゃ!


通信に転校してほとんど勉強してないんだよね…


今から頑張って間に合うかな…?


「彩華?どうした?」


「龍ちゃん!あたしに勉強教えて!」


「は?」


「……って、龍ちゃんも忙しいよね…ごめん」


はぁ。自力で頑張るか…


「いーよ」


「え?ほんと?やった!ありがとう!」


「あ、じゃあさ!みんなで勉強会やろうぜ!」


勉強会?


楽しそう!……って勉強するの!勉強!


「いーね!やろうやろう!あたしも教えてほしいし!」


いつものペースで颯輝くんと夏菜子で話がどんどん進んでいく。


最初に遊んだ時もそうだったんだよね。