「彩華……!!」
え……？
龍ちゃん…？
「兄さん？なんでここに……」
「たまたま通りかかったんだよ」
「そうなんだ…あ、あのね……さっき絡まれてるとこを龍希さんに助けて貰って……それで、ちょっと話してたの…」
こんなとこ見られるなんて……
偶然とはいえ龍ちゃんに内緒で2人ってきりで…
「そっか。ありがとな、龍希」
「……別に」
「龍希」
「………なに？」
龍ちゃん…？
「心配してくれてありがとな。でも、大丈夫だから。俺はちゃんと幸せだから。彩華に出会って変われたんだ」
あたしと出会って変われた？
どういうこと？
「……兄さん。ほんとに幸せなの？この女に騙されてない！？」
は！？騙すってなに！？
あたしそんなふう見られてたの！？
「龍希！」
ビクッ
龍ちゃんの声に驚いて、チラッと龍希さんを見ると、龍希さんも凄く驚いてた。
