「え……じゃあ9年も龍空くんと弟の…龍希くん?の2人だけだったんだ……」


「うん……」


迷惑だよね…こんな話……夏菜子には関係ないことなのに…


「うーん…どうやったら龍希くんが認めてくれるかだよねぇ」


「え?」


「え?違うの?」


「あ…えっと……迷惑じゃないの…?」


「迷惑?なんで?」


きょとんとした顔で見つめてくる夏菜子にあたしは一気に安心感を得た。


「こういう話って重いじゃん?夏菜子には関係ないんだし…」


「関係ないなんて言うな!」


夏菜子の声にびっくりしたと同時に両頬に痛みが走った。


「いひゃい……」


夏菜子はあたしの頬をつねって目を見つめる。