「久しぶり!」


「うん!元気だった?」


「元気だよ〜!」


今日は久しぶりに中学の頃の友達と会う。


夏菜子は中学からの友達で、あたしの親友と呼べる人がいるのならそれは夏菜子以外考えられない。


「夏菜子、髪、伸びたね」


「うん。伸ばしてるんだ」


夏菜子が中学の頃とは違って、肩を過ぎた辺りまで伸びた黒髪をくるくるいじった。


愛くるしいぱっちり二重の目にあたしより10センチも低い身長。



「バイトどお?」


「うん、いい感じだよ。心配してくれてありがと」


「ううん。なんかあったらいつでも頼ってね」


「ありがとう」


この明るい性格にあたしは何度も救われた。


夏菜子がモテる理由も分かるなぁ。


夏菜子は私立の高校に通ってて、あたしが高校を転校したことも家のことも知ってる。

中学の時ほどじゃないけど、よく連絡するし、相談もする。