幸せ1つ目
今日は俺も陽菜もゆっくりできる久々の土曜日だ。
俺が社会人になって稼げるようになってから2人でこの部屋に住むようになった。
リビングの大半を占領してしまうぐらいの大きさのソファーで俺の彼女さんはお昼寝している。
(幸せそうな寝顔……)
いつもはキリッとしているその目も、美味しいものも精一杯頬張る可愛い口も今は休憩中なようですーすーと寝息を立てるだけだ。
ひたすら陽菜の寝顔を見続けてどれぐらい経ったのだろうか
「んーふはぁ……千春くん…おはよぉ……」
まだ寝起きの陽菜はいつもよりふわふわと笑う
「うん、おはよう。いい夢みれた?」
「別に特には見てない」
「そっかぁ」
陽菜はまだ眠いのか目が全然空いていない
「陽菜なんか食べる?」
「喉乾いたからお茶欲しい……」
「はいよー」
冷蔵庫からお茶を取り出してコップに注ぐ。
7分目ぐらいまで注いだコップを陽菜の元へ。
「んーありがとう。千春くん。」
受け取る時にへにゃりと笑った彼女の顔があまりにも可愛すぎてついキスを落としてしまった。