「や、やった、やったよ、受かった!!」 「美樹、おめでとう!」 「寺内おめでとう」 郁美も松橋くんも自分のことのように喜んでくれた。 この専門学校に受かったからといって看護師になれるわけではない。 これからまたつらい勉強が待っているし、国家試験だってある。 でもそれでも夢に一歩近づけた。 ―――少しは海斗に誇れる自分になれた気がした。