「じゃあ、席は寺内の隣な」

そういってわたしの隣のあいてる席を指さした。


ああ、なんでよりによってわたしの隣の席なのだろう。


一番後ろだから、ほかにも机置くスペースはあるのに。


そう思っている間にも五十嵐海斗はこっちまで向かってきていて、こっちをみて笑った。


「またあったね」


その言葉でやっぱり昨日の人物だったと再確認したと同時に、これからわたしの生活がどうなってしまうのか不安でいっぱいになった。