花火をみたときも、「美樹にみせてあげたかったんだ」そういっても何も気づかなくて。 全部忘れてるんだから当たり前なのに、どこかで期待している自分もいて。 いつか思い出してくれるんじゃないかって思う自分もいて。 美樹と気まずい空気が流れても、喧嘩しても、それでも諦められなかった。 そしてあの日、美樹がバスに乗ったのが見えたときは小学生のとき以来全速力で走った。 その日も胸騒ぎがして、そしたら案の定痴漢にあう美樹がいて。 変な言い方だけど、それでも美樹が全部思い出してくれたのは嬉しかった。