「一回でいいからたくさんの花火をみてみたい」 俺はその言葉をきいて、今年の夏祭りまでにいいところをみつけにいこうとひそかに考えていた。 女の人が入ってきたとき、美樹と呼ばれたその子は女の人をみるなり泣き始めて。 きっとお母さんだったんだろう。 そしてやっぱり泣くのを我慢してたんだと思った。 たぶん俺が倒れたのを心配してくれて、自分どころではなかったんだろう。 弱いはずなのに強がっていて。 その子が泣いてる姿をみながら、俺がどんなときでも必ず守ってあげたいって思ったんだ。