「先生!お願いします!」 突然聞こえたその声とともに慌ただしく動く看護師さんと海斗のお父さんがみえた。 「あれって、海斗の病室じゃないか?」 そして松橋くんがそうつぶやいたのが聞こえた瞬間わたしは走りだしていた。 「海斗!?」 「すいません、今ははいらないでください!」 病室の中までいったけれど、看護師さんに腕をつかまれてそのまま病室の外にだされてしまった。 でも、はっきりみえた。 苦しそうな海斗の姿が。そしてわたしの声を聞いて一瞬こっちをみた海斗のお父さんの険しい顔が。