永遠に愛を貴方に捧げて



「よければこれから姫様も一緒に訓練場に行きませんか?」

リリィとウィルが会う機会を作った方がいいと思ったアルベルトが提案する。

「私も?…でもお邪魔にならないかしら」
「そんなことありません。姫様が来ればみんなの士気も高まりますよ」
「じゃあ行こうかしら」

執務棟の続きの場所に訓練場があり、許可のある者しか入れないため人間と会うこともない。

それに、午後の予定はないし、騎士団長としてのウィルを見たいかも。

「では行きましょう」

訓練場は縁がない場所なので行くのは本当に久しぶりだ。

剣術の大会をやった時にチラリと見に行ったのが最後かしら。その大会でウィルが優勝し、その後騎士団長になったのだ。


訓練場の中に入ると早速ウィルの声が聞こえてきた。

「脇が甘い!しっかり締めろ!」

敬語じゃないウィルだわ。

基本的に物静かなウィルが怒鳴っていると二重人格なのでは疑いたくなってしまう。

「どうやら模擬戦のようですね」

一対一で剣を持って戦っている。
その模擬戦をウィルが見て指導しているようだ。

邪魔にならないところから、アルベルトと二人で模擬戦を眺める。