「そうですね、確かに姫様だけには甘いかもしれません」
「だから、私のお願いも叶えてくれた。…アルは私の恩人よ。そして、ウィルも同じだわ。いつも、私を守ってくれる。それは、嬉しいけれど…」
アルはあの時、普通なら考えられないお願いを当たり前のように叶えてくれた。
そして、何も知らないウィルも私を命をかけて守ってくれている。
「私はこのままウィルに頼り続けていいのか‥ウィルとの距離がわからない」
「姫様、別に私たち親子は王女だから守ってわけではないのですよ。リリィ様だから、命をかけられるのです。それに大丈夫です、真実を知ったとしても、心が折れるよう奴ではありません」
「‥そうね。わかっている、わかっているけれど彼に嫌われてしまったらと考えると無性に怖くなるのよ」
私はウィルに嫌われるのが怖いだけ。
自分勝手な理由のせいでウィルと距離を置きたいのだ。
「親の私が言うのもなんですがウィルが何も求めているか、考えてるのか見てあげて下さい。あの事よりもあなたに距離を置かれる方が彼はきっと何倍も辛いでしょう」
「えぇ。そうするわ」
勝手に決めつけて離れたりしない。
でも、離れないと違う感情が芽生えそうなの。

