永遠に愛を貴方に捧げて



家族揃っての夕食は久しぶりだ。

部屋には何人もの侍女や護衛が控えているため政治的な話は出来ない。

「ロイ君は結婚話しなどは出ているのかい?」

昔からロイのことを知っているためそこに堅苦しい空気はない。

「出てなくもないんですけどね、まだいいかなと。俺はリリィなら大歓迎ですけど」
「あら、ならもう結婚しちゃいなさいよ」

真っ黒な髪をかきあげながらお母様が言う。
なんて適当な‥。


「でもリリィはまだ嫁には出したくないなぁ…それよりお前の方が心配だ」

そう言ってお父様はお兄様を見る。

「心配しなくても、王族に生まれた以上結婚はしますのでお構いなく」

お兄様は目線を合わせることなく、サラッと言う。

結婚ね‥。

両親もお兄様もロイから話は聞いていると思うがその話を一切匂わせることはしない。

「それよりロイはいつまでいるんだ?」
「特に決めてないけど、落ち着いたら帰るよ」
「ロイが逃げるなんて珍しいこともあるんだな。いつもだったら自分からどうにかするのに」
「俺だって逃げたくなることだってあるさ。それに君たちには直接伝えたかったしね」
「まぁ、ロイ君がいたいだけいるといいよ。ロイ君のおかげで色々知ることができたしね」
「感謝します。王」