輪を作ってる奴らに、オレらを入れる気はないらしい。


誰一人、入り込む隙間を作らない。


まあ、別に輪に入れて欲しいわけでもないんだけど。


…でも、もし入れてくれたらきっとオレは喜ぶんだろうな。


オレは前にいる二人の隙間から話を聞こうとする。


しかし、オレがいるところだと声が小さくて聞こえない。


「ねえ、あの四人どうする…」


その時、一人の女子が輪の外にいるメンツを横目で見ながら美月にささやいたのがかすかに聞こえた。