そうして結束力が深まり、迎えた予算会。
 私たちお手伝い3人組は、廊下に設置した長テーブルに、名簿と段ボールに入った冊子を置いた。
 視聴覚室に続々と集まるのは、各部活やサークル、委員会の代表者。
 みなさんに名簿をチェックしてもらってから、冊子を手渡す。
 来る人全員、異様に殺気立ってる気がするのは気のせいかな?
 冊子を渡すだけなのに、震えてしまう。
 委員会の予算は確認程度で終わるらしく、代表者は1人ずつ。
 部活やサークルは1人から2人の決まりで、2人でも冊子は1冊のみ配布。
 開始7分前には、すべての代表者が揃った。
 私たちは長机を壁にくっつけると、会長に指示されるまま、一番後ろの一番端に座った。