変わんないのはどっちよ、!!

変わるどころか初日から先が見えない。

どうしよう……。

私の恋愛終了じゃん…。

そんなことを思っていたら

「美羽」

って久しぶりに呼ばれた。


目を向けた先には変わらない優斗の笑顔。


優しくて包み込むように見るその目には

どんな時でも吸い込まれてしまうのは

私が1番よく分かっていた。


だから必死にうるさい心臓の音を止めることで

頭がいっぱいになった。


ごちゃごちゃになった私の頭、

気づいた時には挨拶の品を無理やり渡してその場か

ら走るように逃げていたのだった。