今までで1度だけ、会社の取引相手が主催するパーティーに出席したことがある その時まで出席したことがなかったが、今回だけは父が行かなければならないと言うから、仕方なくついてきた 幼かった私にとって、それはつまらないものだった オジサン達に ヘラヘラと笑顔をばらまく 偽りの仮面を被ったよう オジサン達が褒めていた私の瞳も 何も宿ってないかなように 黒く 黒く 染まっていた それでも、笑い続け ご機嫌取りをする私は 幼いながらも この社会は汚れていると 実感する