その夜は、星が綺麗だった




「わあ!やっぱレナちゃん料理上手なの〜!」



「ほんとそれ。それに昨日くれたアップルパイ、すっごく美味しかったもんね!」



「ね〜♪」



「ありがとう。そう言って貰えて嬉しいよ」



「春斗も『やばい、美味しー!』って言ってたもんね〜♪」


「それに比べて、アサヒは無口だったけど」



へ〜
アサヒくんの好みには召さなかったのかしら







ピンポーン






ん?

誰か来た?



「アキトくんじゃないかなぁ?」


「確かに。もうこんな時間だもんね」


「あ、ほんとだ」


19:21


デジタルの時計が時間をしるす



「春斗お願い!」


アカリが大きい声で言うと、りょーかーい! と、奥のリビングから声が聞こえてきた



「アキトくんって結構食べるのかなあ?」


「ん〜、どうなんだろ…」


弓道部だから、そんなにはお腹は空かないと思うけど、高校生だからな…