その夜は、星が綺麗だった

 この時だと思うの...


 この人と生涯のパートナーになってもいいかもしれないと思ったのは。


 お父さん続けて、


『私に1番星になってくれませんか』


 って...




 私はこういったわ。










『満月の夜にまた会いましょう』










 それから私は、映画の撮影に戻ったわ。ええ、もちろん、見返してやったわよ。


 この映画のおかげで私は本当の意味で世界一になれたの。






 そして、満月の夜に私は女優をやめ、彼と結婚したの。





 当時、彼を愛していたかと言われると、『NO』ね。私は彼のことを愛してもいなかったし、恋愛的な意味で好いてもなかった。








 ただね、満月の夜でも、新月の夜でも『星がきれいですね』って。笑って空を見上げ夜を見るの。




 どんな夜でも、私は彼に、そばにいてほしいと思った。




 そして、月がなく寂しい夜に、私の隣には誰がいるのかって想像したら、いつも頭に思い浮かぶのは彼。



夜を見ている彼」




お父さん、から、彼に変わる



家族としてではなく、一人の男性として話したかったからだろう




「想像してみなさい。ちょうど今日は新月。......私はいくわ。急ぎなさい。時間がないわ」





そういって母は私を残して部屋から出ていった