その夜は、星が綺麗だった

「それでも、俺は、レナに救われていたんだ。支えられていたんだ」



悲しそうに言うアキトくん



ごめんね



もう、一緒にはいてあげられないや






「良かったね。世界一のお嬢様に支えられて」


自分で自分のことを世界一とか、恥ずかしいけど、この際どうでもいい



早くこの場を離れたい、


彼から離れたい






「レナ……学校はこれからどうするんだ」



「行かない、私、留学するの。アメリカに」



笑顔で言えている


と、思う



「行かないでくれってゆっても」



「留学する」



あの時より、弓道の大会前の時より悲しい顔を見せるアキトくん



「もう、決めたことなの」



だから、












「サヨナラ、アキトくん」










そう言って私はアキトくんに背を向けて、この空間から離脱する



私の腕を掴むことは無かった


呼びかけることもなかった