その夜は、星が綺麗だった

「詳しいことはまた、後日に。それでは、わたしは失礼させてもらいますね」


「ええ。もう少し続く夜会をお楽しみください」



私は一礼する





ニコリと微笑んだスミスさんが、後ろの方で控えていた方と一緒に、別の人へと向かっていく





「ところで、レナさん。あちらの美青年からあつ〜い視線を向けられているのですが」



お母様、
あつ〜い視線ってww



「おや、彼は……そうか、やはりきていたか」


父は誰か分かったそうだ


私も母と父が向いている方向を向く







そこには



「アキトくん……」







私と目が合うと同時に向かってくるアキトくん



「レナ、お別れを告げなさい」


父の言葉に私は冷静を取り戻す



「レナさん。辛いかもしれないけど、ちゃんと話なさいよ」



母の言葉は哀しみを含んでいた




「ええ、大丈夫ですよ」


そう言って、私も彼の方へ歩いていく



コツコツと、私の高いヒールだけが



耳に入ってくる




こんなにも、ザワついているのに、音楽をながしているのに、



どうしてだろうか




私たちの空間はそれらの侵入を許さないように




音が聞こえない




ただ響くのは私の高いヒールの音だけ