君を消したワタシ。君に消されたボク。


水曜日。また新しく始まった一日。

俺は昨日同様、まずは洗面所へと向かう。

「残念!今日は私の勝ち!」

そこにはすでに化粧を始めている姉貴の姿。

別に俺はゆっくり邪魔されずに準備したいだけであって、姉貴となにか勝負をしていたつもりはサラサラだってありはしない。

ありはしないが、さすが我が姉君。

言い方がもの凄くムカつく。

「ちょっと!おはようくらい言えないの?」

朝から姉貴の相手をするのは疲れるからと、無言のまま先に朝飯へと向かう俺の後ろからそんな言葉が投げつけられる。

が、おかしくないか?は?