君を消したワタシ。君に消されたボク。


「うわ!?」

突如吹いた強烈な風。

それは、一瞬目を閉じてしまったほどの強い風。

吹く風にいちいち意味なんてあるはずもないが。

俺はその風になにか時の変化を見た気がした。

ならば、いまの強風が俺にとって追い風になることを祈るばかりだ。

「っは」

気持ち悪。

厨二病全開かよ。

そんな自傷的な笑いが落ちる。

が、それも仕方ないだろとも思う。