君を消したワタシ。君に消されたボク。


コウは相槌をする事もなくただ俺の横を歩き続ける。

「あの時は好きの種類を勘違いされてたっぽいし改めてなんだけど」

「待って」

予期せぬタイミングでの制止。

しかしコウはその先の言葉を発しない。

そのまま。

無言のまま。

気づくと目の前にはコウの学校が立ち聳えていた。