君を消したワタシ。君に消されたボク。


が、まあ。

進学しても会えるみたいだし。

まずは夕方の送別会もあるし。

それに……。

断らないのは肯定でもないが否定でもない。

と言うことはまだ可能性は残っている。

なら、いま追いかけて無理やり答えを聞く意味もないだろう。

とかなんとか考えながら俺も曲がり角を曲がる。

結局、逃げたのだ。

俺も。