君を消したワタシ。君に消されたボク。


あ、訂正。

いま外れた。

『取り敢えず歩くか』

往来で立ち止まっていたのを思い出して声をかける。

コウは視線を外したままこくんと頷く。

俺たちはそのまま無言で歩き続けた。

そうしている間にあっという間に分かれ道に差し掛かってしまう。

『コウ。あのさ』

『じゃあね、モトハル。また後で』

コウは俺の言葉を遮って勝手に話を終わらせて消えていく。